マーヴィン・ゲイ

1960年代から1980年代前半にかけて活躍したアメリカのソウル歌手。代表作は1971年に発表されたアルバム『ホワッツ・ゴーイン・オン』。当時の社会問題やアフリカ系アメリカ人の連帯を訴えかける曲が多く収録され、「アメリカ音楽史上における不朽の名作」と言われています。現在でも彼の作品に対する評価は高く、2013年に行われたローリング・ストーン誌の「歴史上最も偉大な100人のシンガー」においてマーヴィン・ゲイは第6位に選ばれました。

晩年には音楽、プライベートの双方で多くのトラブルを抱え、活動が途絶えてしまいましたが、再起をかけて1982年にリリースした『ミッドナイト・ラヴ』が評判を呼び、シングルカットされた『セクシャル・ヒーリング』が大ヒットとなりました。1983年には飛ぶ鳥を落とす勢いだったマイケル・ジャクソンやスティービー・ワンダーを抑え、グラミー賞を受賞したほか、NBA（米プロバスケットボール・リーグ）のオールスター・ゲームで国歌斉唱の大役を務めるなど、音楽シーンに見事に返り咲きました。翌年45歳の若さで命を落としますが、没後も歴史に残るシンガーの一人として、多くのアーティストに影響を与え続けています。

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